明星大学通信教育課程の合格レポートです。課題レポート作成資料や試験対策としてご活用ください。
【課題】
児童中心、生活中心の教育課程について「経験と学習」という観点からまとめなさい。
※参考文献
「国土社の教育選書16」武村重和著 発行/国土社(1998年)
「教育課程―カリキュラム入門」柴田義松著 発行/有斐閣(2000年)
教育課程論 3単位目
児童中心、生活中心の教育課程について「経験と学習」という観点からまとめなさい。
20世紀の初め、進歩主義教育者は学科中心のカリキュラムの主張者と論争するために、あらゆる学校の学習活動は、児童の感じる要求や興味を中心に展開されなければならない、と従来の教科教育課程とは異なる「児童中心」のカリキュラムを主張した。彼らは、児童は生まれながらにして自己の中にすばらしい良い物を持っており、それを開花させることが教育活動の本質であると考え、そこで経験されたものこそ、カリキュラムの本質であると捉えた。アメリカにおいて経験主義を唱えたデューイは、学習を反省的に人類の経験を再形成していく生き生きとした活動として捉え、柔軟で活力のある胎生的なものとしてカリキュラムを構築することを考えた。さらに、学習者が環境と影響を持ちながら、その相互作用の原理によって、連続的に成長していく過程が教育にほかならないと主張し、そこでの成長とは生活を中心とした経験による学習者の連続的自己更新の過程であると捉えた。つまり、教育とは成長と全く同一であり、いろいろな種類の生活経験を教材として摂取する活動の体系...