教育社会学の基本的な概念である「社会化」とは、個人が、家族、地域、マスメディア、インターネット空間といった様々な集団や社会から影響を受けその一員となり役割を分担することである。
私は、教育社会学Aの授業のなかで家族のコミュニケーションの理論でバーステインが提唱した、言語コードという概念に興味を持った。中産階級の子どもと労働者階級の子どもの使う言葉が違う、という考えだ。中産階級の子どもは、精密コードを使う。これは普遍的で明示的な語り方である。長い文、叙述形が多く、複雑な表現である。労働階級の子どもは、限定コードを使う。これは具体的で文脈依存的な語り方である。短い文、命令形が多い、単純な表現で...