「わが国の現代における健康観を過去の健康観の変遷を踏まえて述べよ。」
「健康」は我々が生活するのに非常に重要である。しかし、「健康」一言で言っても、どんな状態が健康であるかと問われるとそれに対しての回答は難しい。一般的にはその解答として、「自分が病気をしていないから」と答えることが多いであろう。しかし私たちが持つ健康という概念には、人それぞれであり、これは主観的健康化であるといわれる。世界保健機関は「健康とは、肉体的、精神的、社会的に健全である状態であり、単に疾病がなく病弱ではないというだけではない」と定義している。つまり、生理的な状態だけを健康とするのではなく、精神的、社会的な状態も含めたものが健康の定義として提示されたのである。以下、健康について述べるが、我が国の現代における健康観を過去の健康の変遷を踏まえて考察する。
まず我が国の過去の健康観について述べる。古来から、支配者を中心に「長生き」しようとする思いはあったと思われるが、現代的な健康の概念は存在していなかった。また伝染病の流行(わが国では天然痘、世界的には黒死病が有名。)とともに多く死者を出した。そのご、わが国では、宗教...