日大通信、会計学・分冊2(科目コードS32800)の合格レポートです。
課題内容 「わが国の企業会計制度の特徴は何か、また、その制度が社会から認められるためには、一連の会計原則や会計基準がGAAPとして成立していなければならない。そこで、わが国の企業会計制度とGAAPを整理し、GAAPの必要性について説明しなさい。」
講評 よくまとまっています。今後とも一層の努力を!
追伸 丸写しはせずにあくまで参考資料としてお使いくださ い。..
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これから、わが国の企業会計制度の特徴を説明する。わが国の企業会計制度は、会社法会計・金融商品取引法会計・税法会計の3つに分類できる。これらは、従来から密接に関連してきたことから、わが国の企業会計制度は「トライアングル体制」と呼ばれている。まず、会社法会計の根拠法令は会社法であり、すべての会社を対象とする。会社法会計では、財務会計の利害調整機能、すなわち債権者保護を理念とした制度会計となっている。具体的には、株主への配当が増加すると、元本返済や利息の支払いのための原資となる会社財産が減少するが、株主の責任は出資額を限度とする有限責任であるため、債権者にとって会社財産の減少は、債務不履行の危険性を高めることとなり不利益である。そのため、債権者は株主への配当は出来るだけ少ない金額が望ましいと考える。他方、株主にとっての配当は、資金の運用成果である。そのため、株主は、配当は出来るだけ多い金額が望ましいと考える。このように、配当の金額をめぐり株主と債権者の利害は対立することとなるが、配当の金額の決定権は基本的に株主にある。そのため、株主により債権者の利益を害するほどに多額の配当...