B判定です。
「リポート添削・評価の基準および留意点」に基づいて的確に論述されていたと所見をいただいています。
[リポート設題]本テキストで述べる社会科授業の基本構造について説明し、平成20年版学習指導要領における社会科の教科目標との関連を考察しなさい。また基本構造に基づく社会科の授業のあり方について、幾つかの理論に触れつつ具体的な授業事例を挙げて説明しなさい。
1.社会科授業の基本構造と社会科の教科目標
社会科授業の基本構造について説明し、最後にそれと学習指導要領の教科目標との関連について述べていく。社会科授業の基本構造には、大きく分けて次の3つがある。「学習内容の構造化」「探求能力の育成」「合理的意思決定能力の育成」である。以下、これらについて述べていく。
初めに「学習内容の構造化」について述べる。社会科のカリキュラムは、学習内容に知識の構造がなければ、単なる知識の詰め込み教育とみなされるため、全体が社会諸科学の研究成果の構造性を踏まえていなければならない。その一部が単元としての展開になる。そこでは全体構造と学習領域、そして知識分類された学習内容が構造的に示される必要がある。学習内容を構造的に示すことにより単元の位置づけを明確に理解させ、授業で取り扱う事象を「なぜ今学習する必要があるのか」...