2014年度 PL2040 病弱者の心理・生理・病理 2単位目
使用テキスト
『病弱教育Q&A(partⅠ)-病弱教育の道標』横田雅史監修・全国病弱養護学校長会編(ジーアス教育新社)
課題
1、病弱教育の児童生徒における自己管理を支援する方法について論ぜよ。
2、学校、保護者、地域との連携を理解し、ポートフォリオ作成の意義を理解し、まとめよ。
講評
1、ソーシャルサポートに関する記述がとても良いです。
2、保護者情報が支援に結びつく具体的な例が示されていることが重要です。
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病弱者の心理・生理・病理2
1.病気への自己管理能力を高めることに必要な支援とは、病弱教育における「自立活動」の指導であると考える。「自立活動」の指導内容には、「健康の保持」「心理的な安定」「環境の把握」「身体の動き」「コミュニュケーション」の5つの区分ごとに4~5項目ずつ22の項目で構成されている。児童生徒が自身の病気の状態の理解と生活管理に関することや、状況の変化への適切な対応に関することなどが内容として示されている。
教師は、児童生徒の病気への自己管理能力を高めるために、必要な情報を適切に与えることが重要であると考える。自身の病気の実態や病気によって起こりうる障害や困難について正しい知識の理解は、QOL向上の上でも重要である。病弱教育対象児童生徒の病気の種類は非常に多くその症状もさまざまである。それぞれが自分の病気を自己管理しながら、自分の良さや長所を生かした進路や趣味を持ち、長期に入院していても生きがいを持って社会に貢献していくこと、すなわち「社会参加」を促す自立活動の支援が重要であると考える。
社会参加に直接関連する内容としては、健康状態の維持・改善に関す...