【PA2130】 発達障害論 1単位目

閲覧数2,014
ダウンロード数7
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    2014年度 PA2130 発達障害論 1単位目

    使用教科書:『改訂版 障害児者の教育と生涯発達支援』梅永雄二・島田博祐編著(北樹出版)

    A.注意欠損多動性障害、及びB.読字障害において、(1)診断する上で注意すべきこと、(2)その児童に適切に対応し有効な支援をする上で気をつけること、について論じなさい。

    講評
    AD/HD、読字障害について、教科書の内容をコンパクトにまとめてあります。他人とのトラブル(本人と周りの理解)、忘れ物・無くしもの(保護者の声かけ・チェックのルーティンワーク化)等、AD/HDの診断と支援についてよく書けています。改善されやすいものとされにくいもの(遂次読み・チャンキング・流暢さ)への対応(支援・修正・根気強さ)漢字の分解による説明等、読字障害の診断と支援についてよく考えています。この調子で頑張りましょう。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    6 / 6

    発達障害論1

    A.ちゅういけっかんたどう注意欠陥多動せい性しょうがい障害(AD/HD)は、小児期の神経行動障害のなかで最も多い障害であり、この障害は7歳以前に発症しどのような環境でも発現するが、他の原因から2次的に引き起こされものは除外しなければならない。

     注意障害の症状には、忘れもの・物をなくす・話をよく聞けない・集中力を必要とする活動を嫌う・うっかりミスをするなどがある。衝動性では、順番が待てず会話や他人の活動に割り込んだり邪魔をしたりする等の行動がみられ、AD/HD児は思いつくとやらずにいられないのである。多動性では、おとなしくしておくべき状況でも動き回ったり、手足をごそごそ動かしたり多弁であったりする。

     診断をする際には、生活年齢や発達年齢に対して、明らかに頻度や程度が異常で、その行動のために周囲や本人自身に不利益が生じていることに留意すべきである。また、幼少期や知能障害を伴う場合の診断は困難である。身体所見・検査所見を踏まえたうえで、行動や学習障害を引き起こすほかの原因は除外する必要がある。特に家庭・社会環境要因やてんかんなどによる2次的な多動性、衝...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。