【分冊2】経済地理

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    日大通信・経済地理学分冊2・合格レポート:課題「日本企業の多国籍企業化の特色について、欧米企業との相違点に留意しながら説明しろ。」

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    企業の国際化とは、自国の経済・社会・文化・政治などの枠組み及び自社の根拠地を本国に置く事を前提にして、自己の経営資源・製品・技術を国境を越えて、通常2,3カ国に相互に移動させ、その為、主として海外にその代理店・海外駐在所を設置する施策的・技術的・手法的レベルでの対応的変化をいう。企業が国際化しているかどうかの指標としては、①経営戦略の活動方針、②海外企業への参入方式、③海外直接投資量、④製品・技術の輸出入方法、⑤海外派遣員・現地従業員数、などが挙げられる。

     次に、企業の多国籍企業化とは、本国親会社が従来の本国中心的経営資源を相当程度分権化し、通常6カ国以上の国々で海外子会社を設立し、共通の経営戦略の下で現地生産・販売・雇用の諸活動を展開する過程をいう。企業が国際化から多国籍企業化へ進化しているかどうかの指標としては、①親会社の基本姿勢・トップマネージャーの世界的経営理念と経営管理、②株主・経営者・従業員の国籍、③直接投資による海外子会社数・親会社の出資比率、④親会社・子会社の所有形態、などが挙げられる。

     この様に、多国籍企業化とは、自社の持つ経営資源を多数の国々の海外市場で活か...

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