日大通信・広告論分冊1・合格レポート:課題「広告の価値創造と価値の浮動化について述べなさい。」
塩野谷祐一は、「価値」について、人々が「関心」を持ち、何が「望ましいか」を考え、「関心」を持ったモノの中から自分にとって「望ましさの条件」を満たしているものを、「価値」があると判断する、と謳っている。当然、人によって何をもって「価値がある」と判断するかは異なる。例えば、製品(商品
)の機能・品質で選ぶのか、デザインやブランドネームで選ぶのか、もしくは販売店の雰囲気やスタッフの言葉遣いで選ぶのか等、個人や時代によって価値観は大きく変わる為、企業は何に重点を置いて製品をアピールするかを常に変化させ、消費者のニーズに応えられる様にする必要がある。
価値の浮動化とは、価値があいまいな状態で、独自性や差別化ができておらず、特定の状態を確保出来ずに浮いている状態を表している。要するに、広告の仕方次第で、商品の真の価値以上または以下の価値に変動するものである。広告はそれを見た人、聞いた人の感性に訴える為、良い広告であれば、その商品を実際の価値以上に良い商品だと消費者は感じる。当然その逆もありえる。全く同じ商品でも、広告の仕方次第でいくらでも消費者への伝わり方が変わるという事こそ、広告の価値が浮...