1単位目:1.「教育行政」とは何か。その基本構造を明らかにするとともに,他の行政とは異なる教育行政の特色について述べなさい。
2.憲法26条に規定する「国民の教育を受ける権利」の意義を明らかにするとともに,この権利を保障するため,国・地方公共団体,親にはどのような責務が課されているかまとめなさい。
2単位目:1.教育行政における国(文部科学省)と地方(教育委員会・学校)との役割分担は戦前と比して,どのように変化して来たか,その概要をまとめなさい。
2.公教育にかかる教育財政の基本的仕組みを明らかにするとともに,教育財政における国の役割についてまとめなさい。
1 単 位 目
【 課 題 】
1.「教育行政」とは何か。その基本構造を明らかにする
とともに,他の行政とは異なる教育行政の特色について
述 べ な さ い 。
2.憲法26条に規定する「国民の教育を受ける権利」
の意義を明らかにするとともに,この権利を保障するた
め,国・地方公共団体,親にはどのような責務が課され
て い る か ま と め な さ い 。
1教育行政とは、教育政策として議会によって定立さ
れた法に則って、行政主体である国(文部科学省、その
他の省庁)又は地方公共団体(都道府県・市町村の教育
委員会、地方公共団体の長)が自然人(国民、地域の住
民)および法人(都道府県・市町村、独立行政法人、学
校法人、財団法人など)に対して行う、教育政策を具体
的に実現する作用のことである。ここで、「教育」の対象
は、学術、文化、スポーツなどの広い領域を含み、学
校教育を中核とするものである。また、教育の作用には、
規制作用(国や地方公共団体が国民・住民等に対し、法
律に基づいて、一定の義務を課し、行為に制約を加える
こと)、助成作用(国などが...