デカルトの思想、カントの思想、ヘーゲルの思想をたどりながら、大陸合理論の一部を検討する。
「考える」について考える。
43文字×40行
全4枚
文字数2,990文字
古来より人は「真実」を求めてさまざまな思索をしてきた。古くは自然哲学から、ソクラテス、プラトン、アリストテレスといったポリス思想。そしてルネサンスを経て、イギリス経験論と大陸合理論が発生した時から、 多数の人物が「真実」を求めてきた。
そのうちの一人、大陸合理論にあたるデカルトは知識を求めるがゆえに、知識に浸りすぎた。そして彼は「絶対普遍の確固たる真理」を求めはじめた。キリスト教の浸透していた中性ヨーロッパでは、神が万物の創造主であるから、そのような確固たる真理が存在すると確信していたのかもしれない。しかしデカルトは人の世界にその真理を求め始めた。そしてある時、「明らかに真であると認めるものでなければ、いかなるものも真として受け入れてはならない」という点に至る。
そしてデカルトは理性を正しく導き、全ての科学において、真理を探求するための方法を追求した。それが方法的懐疑であり、人間は順を追ってことを運ぶ以外には、確実に目的を達する方法はないのとした。
まずデカルトは、かつての自分、懐疑を実行する前...