連関資料 :: 序論★
資料:3件
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序論
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「国連とは何か」
Ⅰ.序論
国連のホームページを開いてみると、「国連は、世界の平和と経済・社会の発展のために協力することを誓った独立国が集まってできた、ユニークな機関です。」とある。これは、おおよその日本人が国連に対して持っているイメージと言って差し支えないだろう。だが、そのイメージが国連の持っている顔の一つにすぎないとしたらどうだろうか。常任理事国でもないのにアメリカに次ぐ負担率の分担金を払い続け、The United Nationsの訳語さえも間違っているこの国において、その不幸から抜け出すために国民は、「国連の真実の姿」を知る必要がある。
Ⅱ.国際連合の問題点
1.分担金問題
アメリカは国連のあり方に対する国内の反対論から分担金の一部未払いがあり、これはこれで問題だが、決まりのうえでは22%負担している。アメリカを除いた常任理事国4ヵ国は、合わせて14.81%で、日本1ヵ国で負担している19.62%にも及ばないことになる。 引用文献:虎ノ門DOJOブックス 「今、国連 そして日本」 p.103 渡邉昭夫 自由国民社 2004
以上の内容は驚くべきことに、全世界において周知の事実なのである。2001年末現在、アメリカの滞納額は8億7,100万ドルに達している。「90年代後半のアメリカの予期せぬ財政黒字ですら滞納金支払い以外の用途に使われた。」(ニコラス・ガイアット 2002)というように、アメリカがイギリスと共にその設立を提唱した国連を、当のアメリカが「無視」するという状況は明らかにおかしいのだが、それだけ国連に対する期待など微塵もなく、あるのは不信感だけということの裏返しなのである。
このような不信感募る国連の分担金を、日本は20%近く負担しているのである。この分担金は国民所得に基づいて決定されているために、日本は文句を言えないのだろうが、きちんと払っていない国はアメリカだけではない。国連のホームページによると1998年の時点で加盟国185カ国のうち、通常予算分担金を全額支払っていない国は68カ国(36%)である。
国連憲章第17条「財政に関する任務」には「この機構の経費は、総会によって割り当てられるところに従って、加盟国が負担する。」とある。国連に加盟した国々はこの国連憲章を批准しているはずなのだが、分担金に関してはこれまで見てきたとおりである。国連は、世界の平和と経済・社会の発展のために協力することを誓った独立国が集まってできたものであるはずなのだが、行動の基となる資金を出し渋るような自国中心的な国々ならば、国連の存在意義はないも同然である。
引用文献:「21世紀もアメリカの世紀か?」グローバル化と国際社会 ニコラス・ガイアット著 増田恵里子訳
明石書店 2002 p.151.
2.国連創設はいかにして行なわれたか
国連の本当の意図、方向性が見えないのは、約60年前の創設時既に、この組織を国益のために利用しようとする国々の思惑があったからである。1941年8月の大西洋憲章により、構想が浮かび上がってきた国際連合は当時の連合国軍の延長線上にあるものだった。今でもThe United Nationsという名称なので、「国連は戦争とは対極にあるもの」という日本人の多くが抱く幻想は、すぐにでも打ち砕かれる必要がある。われわれ日本人にとって国際連合という名は、平和の組織のイメージが強すぎて、その中で実際にどんなことが行われているかにはほとんど関心が向けられない。国連憲章を隅から隅まで読む日本人は一体何人いるだろうか。
国連憲章というと
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《レポート》
国連とは何か
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ヘーゲルの精神現象学序論
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ヘーゲルの著書、その『序論』から感じたのは、とにかく著者の沸き立つような若々しさだった。『序論』は『精神現象学』の本体が書かれた後に書かれたにもかかわらず、本体を要領よくまとめるどころか、その先へ行こうとしてしまっていて、やはりそれもまた「すでにあるもの」ではない「未だないもの」へ向かっての運動になっている。行っては戻り、戻っては進み、おなじところをリングワンデリングしているかのように見えながら、しかし振り返ると確実に、以前とはわずかに違う場所に出ている、そうした運動においてしか書くことができないものをヘーゲルさんが書こうとしていることがよくわかる。もちろんこれは「意識」がすべてを経巡った後に「絶対知」という地平において自己自身へと最終的に回帰する、その循環のなかにすべてを閉じこめようとしたヘーゲル哲学に反しているのだろう。彼にとって「いまだない」ものは、実は「すでにあるもの」の視点から懐古的=回顧的に見いだされるだけだから。それはそうなのだが、少なくとも『精神現象学』の不安定な構成と線条性に欠ける叙述のなかには、そうしたヘーゲル自身の目論みをも裏切るような要素がぐつぐつ煮えたぎっているような気がした。ヘーゲルがこの著作を新カント派的なきれいな体系にまとめきれなかったという事実そのものが、「絶対的な現実態についての認識の営みが自らの本性を完全に明確に知り抜く」という境地の永遠に訪れないこと、したがって認識の運動はつねに運動として運動し続けるしかないことを予示している。
私は子どもの時から、世界と言葉とはどのような関係にあるのかが不思議だった。たとえば、世界のすべてを言葉で表すことは簡単だ。「すべて」と言いさえすればいいののだ。
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