07804_01学校制度と社会

閲覧数1,287
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 全体公開

    資料紹介

    資料の原本内容

    科目コード

    07804 「教育改革と学校制度」第一分冊

    07804 学校の制度と経営
    <略題>
    教育改革と学校制度

    学校制度と社会

    <課題>
    1、テキストで論じられている『今日の教育改革』について
    『行政改革と教育改革』『初等、中等教育の充実と改革』『地
    方分権と学校の自主性と自立性』という三つの観点から簡潔に
    まとめなさい。
    2、1をふまえた上で、昨今展開されている学校制度改革の特
    徴について論じなさい。なおここでいう『学校制度改革』につ
    いては『就学前教育制度改革』、あるいは『初等中等教育改
    革』のいずれかに焦点を当てて論じる事。
    3、2をふまえた上で今日の教育改革について自信の見解を示
    しなさい。
    <レポート>
    1『今日の教育改革』•『行政改革と教育改革』
    『今日の教育改革』においてその変化として『行財政改革と教
    育改革』があげられる。それまで国家が目指していたのは福祉
    国家であり福祉国家は『大きな国家』を前提としていた。経済
    の成長に合わせて歳入が増大し、それに伴い教育においても多
    くの予算が投入されることとなっていた。ところが、1970 年代
    において景気の低迷などの局面にあたりこの福祉国家の考えが
    見直されることとなる。多くの資金を国家がつぎ込み管理する
    福祉国家のあり方が本当に効率的なモデルなのだろうかという
    疑問に対して提示された考え方として NPM(New Public
    Management)という考えかたがある。NPM とは公共サービスを
    市民自身や NPO が主体となり提供する社会を想定している。
    それまでは一方的に国家がサービスを市民に提供する考え方で
    あったが、NPM では市民もサービスの提供者として役割を果
    たし国家はそのための権限を市民に与えたりなどの限定的な役
    割のみを担う事になる。民間活力に重きを置きその競争力を高
    めるために市場にルールを設定するなど国家の役割は最低限に
    押さえられる。NPM の考え方では福祉国家の『大きな国家』
    に対比して『小さな国家』を目指すこととなる。経済の低迷に
    おいて行財政改革が行われ、これに伴い教育の分野においても
    この NPM の考えが導入されることとなった。
    『今日の教育改革』•『初等、中等教育の充実と改革』
    『今日の教育改革』における『初等中等教育の充実と改革』と
    は 1970 年代に一旦ゆとり教育を目指して改革したのであるが
    その後、学力の低下を懸念し削減した内容を一部再度取り入れ
    るようになったものである。ゆとり教育では『生きる力』が提
    唱され、自ら学び自ら考える力を引き出すためのカリキュラム
    が用意され生活に必要な基礎的基本的な内容を確実に定着させ
    る事を目標にした。しかし、学力の低下が問題視され、改めて
    思考力•判断力•表現力といった能力に加重が置かれるようにな
    った。詰め込み教育の行き過ぎが問題視されるなかで、やはり
    学力もきちんとつけ健全な成長をする事ができる学習内容が模

    科目コード

    07804 「教育改革と学校制度」第一分冊

    索されたと言える。また、中高一貫教育で高校受験の影響を受
    けずに6年間のびのびと学習が出来るように目指された中等教
    育学校などが設置された。
    『今日の教育改革』•『地方分権と学校の自主性と自立性』
    『今日の教育改革』には国と地方の関係の変化も大きな影響が
    ある。それまでは教育の分野でも国や都道府県が教育長の承認
    を行うという事務が行われていたが、政治の地方分権が進み学
    校の自主性、自立性が進む事となる。これは『地方分権と学校
    の自主性、自立性』として取り上げられる。結果として学校運
    営や学校の意思決定に関する裁量権限が拡大した。具体的には
    『学校評議員制度』や『学校運営協議会』がある。学校評議員
    制度は保護者や地域住民の意見を学校運営に反映させるために
    校長の求めに応じて行われる制度である。学校運営協議会は保
    護者や地域住民が学校運営や学校人事に意見を述べる事ができ
    る制度である。
    2 これらの昨今展開されている学校制度改革の特徴は社会の
    変化や社会が求める教育への要望の変化とともにあると言える。
    具体的には今日は学校教育の質保証と効率化を両立させる時期
    になっている。例えば『初等、中等教育改革』ではかつては受
    験教育に傾斜した詰め込み型の物であったがこれが生きる上で
    本当に必要だと考えられる基礎的な内容を確実に学習できるよ
    うなものとなっている。本当に必要な内容を確実に学習する質
    保証と効率化が社会が教育へ求める変化だと言える。
    3 教育改革について自信の見解
    今日の教育改革として私自身の見解としては初等中等教育に置
    ける改革がさらに求められると考えている。
    一旦、ゆとり教育を目指したものの学力の低下が心配され 2003
    年には一部学習指導要綱が改正されている。
    (注『p18_5 行目』)
    この様にゆとり教育としっかりとした学力とのせめぎ合いで内
    容が模索されたと言える。
    思春期の多感な時期を詰め込みによってすり減らすことは児童
    の健全な成長を妨げる要素となりうるが一方でゆとり教育を押
    し進めると基礎学力が十分に学習できない児童がでてくること
    が懸念される。
    そもそも詰め込み教育の行き過ぎには学力が競争社会の一部を
    担っていることがその要因としてある。行き過ぎた競争が行き
    過ぎた詰め込み教育を押し進めている。
    必要な内容がきちんと学習をされていればいいのであるから競
    争をする必要が果たしてあるのだろうかと私は疑問視している。
    児童が自分の特性や趣向を見極め、将来の夢を持ち、それに向
    かって学習することができる事が理想である。学校生活では外
    界との接触も少なく将来の夢を見つけることは現在難しいとい
    える。これは簡単に解決できる問題ではなく今度、教育を提供
    する立場として少しづつ改善を求められるものと考えている。
    基礎学力は競争する必要や詰め込み過ぎる必要はないものであ
    り、基礎学力を確実に丁寧に身に付け、その上で児童の特質に
    あった多様な内容の学習を提供できるようになればいいと考え

    科目コード

    07804 「教育改革と学校制度」第一分冊

    ている。そうする事で画一的な競争ではなく児童がもつ様々な
    特質にそれぞれが自信を持ちお互いを尊敬し合うような環境を
    作ることが出来るといいと考えている。
    児童の特質にあった特別な内容の学習を提供することは、今度
    の IT 技術なので可能になって行くと希望を持っているし、そ
    のために自分が今まで社会人として培った知識や能力を持って
    貢献できる事を希望している。
    最低限身につけなければ行けない基礎学力については、基礎学
    力を確実につけながらゆとりを持った生活を児童が遅れるよう
    になる事が重要だと考える。
    (字数 2348)

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。