2015年度合格レポートです。
数学教育の目標について、学習指導要領と数学教育研究の立場の双方を整理して記
述しなさい。続いて、評価のあり方について、行為動詞の活用を中心に記述しなさ
い。
数学教育の目標は、学習指導要領の立場から、中学校と高等学校において異なる。
中学校における目標は、次の3点を主たる目標としている。
1つ目が数学的活動を重視することであり、その具体例として、数学を生み出す活
動、数学を利用する活動、数学的に伝え合う活動、数学的に実感する活動が挙げら
れている。
2つ目は、事象を数理的に考察し表現する能力の向上であり、とりわけ数学の各種
性質の説明や、筋道立てた説明、自分の考えを説明するといった表現能力の育成が、
より重視されるようになった。
3つ目は、数学を様々な場面で活用する態度の育成の強調であり、そのことを通し
て数学の学習に主体的に取り組むようになることが期待されている。
高等学校における目標は、次の4点を主たる目標としている。
1つ目は、数学的な知識の「量」だけでなく、学習の「質」を重視している点であ
る。ここでいう学習の「質」とは、数学の知識や技能をどのように習得したのかと
いうことであ...