本リポートは、佛教大学通信課程の自然地理学(Q0703)第1設題のリポートである。設題は、「わが国の地形の特色と形成過程を概観せよ。次にひとつの県(都道府)を選び、そこに分布する地形の特色を詳述せよ。」である。判定はAで、「参考資料が良いもの」という所見を頂きました。
なお、本リポートを丸々コピペすることは禁じられており、また近年はそういうことを発見するソフトも開発されておりますので、あくまで参考にしていただければ幸いかと存じます。
わが国の地形の特色と形成過程を概観せよ。次にひとつの県(都道府)を選び、そこに分布する地形の特色を詳述せよ。
はじめに
本リポートでは、わが国の地形の特色とその形成過程について概観し、その上で大阪府に分布する地形の特色について詳述する。
1.わが国の地形の特色
わが国は、太平洋の北西端にある大山脈であり、太平洋側に凸のいくつかのプレートからなり、それらに平行する海溝と対にしている。
陸域の地形は、その特徴から東北部と西南部に大きく分けることができ、東北部では、山脈や盆地が南北方向に伸び、火山帯は全て奥羽山脈以西にあり、西南部では、諏訪盆地の南から九州八代付近に至る中央構造線を境に、瀬戸内から日本海沿岸までは中・小の山地があり、太平洋側は険しい山地となっている。また伊豆諸島の島々は南北に連なり、東北部の延長とみることもできる。そして、中部地方のフォッサマグナ地域は複数のプレートが重なり合うところで、他の地域と比べても、特異で複雑な構造を持っていると言えるだろう。
また地形の多くは、起伏に富み、火山地・丘陵を含む山地の面積は国土の約73%を占める。山地は谷によっては細かく刻まれ...