佛教大学の通信教育課程で、2016年度にB判定にて合格したリポートです。
コードは、高等学校地理歴史、公民、中学校社会課程のQ0705です。
コードが違っても、設題が同じ場合はご参考にして頂けるかと存じます。
第2設題についてまとめております。
テーマは貿易を選択しております。
あくまでも、参考用としてご利用ください。
丸写し等は一切禁止されております。
十分にご注意願います。
第2設題:以下の事例から1つを選択し、それぞれの政策領域について政治の論理と経済の論理がどのように作用しているのか具体的に論じなさい。
(1) 安全保障 (2) 貿易 (3) 金融 (4) 科学技術(5)移民 (6) 経済発展と人権・民主化 (7) 地球環境問題
〈貿易〉について
1.貿易の政治経済
貿易の経済と政治の関係は、二次元モデルの4つのパタンのいずれに当たるのであろうか。私は、経済優位のパタンBであると考える。しかし、これは作為的にパタンBを目指し操作されているものであり、結果としては、パタンAの政経拮抗となっていると考える。
パタンBとは、経済の影響力が政治の影響力を上回っており、経済の論理が政治の論理を凌ぐ事から、市場のダイナミズムが優位となり、経済グローバル化が進行していく状態の事である。市場からの圧力に対して国家は様々な対策を講じるが、結局市場の力に圧倒され、自己影響力の乏しさを思い知り、国家は市場に譲歩せざるを得ないことになる。これを経済優位と呼んでいる。
パタンAとは、政治の影響力と経済の影響力がともに強い場合で、経済のグローバル化という市場圧力も...