M6108 日本漢文入門 第二設題(2016年度)A判定

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    資料紹介

    [設題] 万葉集における「七賢」について概説せよ。

    【評価】A判定
    【所見】讃酒歌を、仏典、漢籍故事に焦点を当てて解釈している点が大変良いです。(一部抜粋)


    ★参考文献を多数引用し、わかりやすくまとめました。
    文献は最後に紹介していますので、資料選びの参考にもなればと思います。

    レポート作成の参考になれば幸いです!

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

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    第二設題

    万葉集における「七賢」について概説せよ。
    初めに、「七賢」とは、三国時代の魏から西晋にかけての三世紀後半、河南省北東部一帯の竹林で、俗人を離れて集い、酒を飲み琴を弾きながら清談を行った、阮籍・嵆康・山濤・向秀・劉怜・阮咸・王戎の七人の知識人、通称「竹林の七賢」のことを示す。

    「竹林の七賢」が生きた時代は、魏晋の時代である。この時代は、四百年にわたる漢王朝が崩壊し、三国志で有名な戦乱の時代や、司馬一族によるクーデターなど、不安定な政治状況であった。また人々の思想的にも漢代までの思想体系がゆらいだ。前漢の武帝が儒教を王朝の正統教学として採用して以降、儒教の礼教主義は政治の理論を擁立させるだけでなく、人々の日常生活にまで浸透し、あらゆる価値体系が儒教を基にしていたが、漢代が失墜し、相手を欺いたり陥れたりする戦々恐々とした混乱の時代の中では、儒教の礼教は形骸化し、偽善的なものにすぎなくなってしまっていたのである。しかし、このような時代の転換期で、これまで与えられ信じ続けてきた儒教思想に隙が生まれたからこそ、人々が精神を自由にすることができた。そして、特に思想の自由を謳...

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