玉川大学 通信教育部「体育科指導法」第1分冊 評価B

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    資料紹介

    <課題>
    近年の子どもたちの発育・発達状況や心の問題を踏まえつつ,これからの体育科の役割について述べなさい。
    (28年度課題)

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    科目コード08810「体育科指導法」第1分冊

     近年の子どもたちの発育・発達状況について考察する。まず,身長については,男女ともに昭和23年度以降伸び続ける傾向にあったが,平成6年度から13年度あたりをピークにしてその後おおむね横ばい傾向となっている。体重についても,男女共に昭和23年度以降増加傾向にあったが,平成10年度から18年度あたりをピークにしてその後減少傾向となっている(注1)。一方,体力・運動能力については,新体力テスト施行後の17年間の基礎的運動能力のうち,男子の握力及びソフトボール投げについては低下傾向を示したが,持久走や立ち幅跳び,ハンドボール投げについては,一部の年代を除いて,横ばいまたは向上傾向が見られた。しかしながら,体力水準が高かった昭和60年頃と比較すると,殆どの種目において依然低い水準であることが確認できる(注2)。

    発育と発達の男女差については,まず,テキストの個成長データを用いて考察する。女子についての形態発育と機能発達比較を示した図1-2と男子についてのそれを示した図1-1を比べると,身長については男子より1年早い12歳が女子の伸長傾向の変移点で...

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