2017年度対応 合格済 高評価
佛大通信
本テキストで述べる社会科授業の基本構造について説明し、平成20年版学習指導要領における社会科の教科目標との関連を考察しなさい。また基本構造に基づく社会科授業のあり方について、幾つかの理論に触れつつ具体的な授業事例を挙げて説明しなさい。
・はじめに
平成20年版学習指導要領における社会科の教科の目標とは、「社会生活についての理解を図り、我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を育て」という部分と、「国際社会に生きる平和で民主的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養う」という部分から構成されている。このうち前者は、小学校社会科のねらいの特色を示すものであり、小学校段階における社会科の理解や心情についてのねらいを示している。地域社会や我が国における人々の社会生活の様子や特色などについて総合的な理解を深めることを指し、小学校社会科の固有のねらいとなっている。後者は、小学校及び、中学校の社会科の共通のねらいであり、小学校及び中学校における社会科の指導を通して、その実現を目指す究極的なねらいを示している。このように、小学校社会科は、地域社会や我が国における人々の社会生活を広い視野から...