2017年度対応 合格済 高評価
佛大通信
【1・2枚目】平成20年版小学校学習指導要領(図画工作)が目指している、児童の作品や活動における評価の在り方について論じなさい。その際、必ず、「新しい学力観」「評価規準」について言及すること。
図画工作科の評価は難しいとされている。それは、全国共通の題材が指定されていない、材料・用具が学校によって異なっているからだ。しかし、題材や材料・用具など「内容」の違いに関係なく、「目標」にある資質や能力は全国共通である。育成を目指す資質や能力については、小学校学習指導要領解説図画工作編に示されている。これを共有することが大切である。
図画工作科の評価は、学習の実現状況をとらえる評価である。図画工作科の評価の特徴は2つある。それぞれを述べていく。一つは、子どもの獲得した知識や技能が、基準ラインに到達したかどうかではなく、多様性という一定の幅をもった目標を、子どもがどのように実現したかを評価するところである。もう一つは、資質や能力は、状況に応じて働き、新たな知識や技能として獲得されると考えられることで、資質や能力の「働き」に着目した評価を行うことである。
造形表現活動のような、一人ひとりが異なる...