【慶應通信】文学部レポート 史学概論

閲覧数6,727
ダウンロード数12
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員880円 | 非会員1,056円

    資料紹介

    史学概論、2単位
    レポートテーマ:
    歴史の構成理論は発見の限界をどのように批判し乗り越えたか。それによって構成理論はどのような問題に直面することになったか。理論的に詳しく論じなさい。

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    序論

    19世紀の歴史学は事実尊重の時代であり、歴史叙述においてもっとも基本的であり重要なことは信用することのできる史料の厳密な分析による過去の事実の忠実な再現であるという、いわゆる発見理論が基本的な考え方であった。しかし、その後このような過去の事実を忠実に再現したものが歴史であるという考え方、つまり事実があってそれをその通りに記述するということは、史料の信頼性や客観性に強く依存し、また認識論的にも間違っているために、批判の対象となり、過去の事実について史料を手がかりに現在の概念や理論を用い歴史家が再構築するという構成理論が現在の歴史理論の軸となっている。構成理論では、現時点での概念や理論で構成され、また歴史の事実が歴史家の頭の中で作られるイメージであるために、歴史は書き換えられ、また歴史家の数だけつくられることとなる。つまり一つの歴史的な出来事について複数の歴史記述が存在することになり、その場合、歴史記述の客観性はどのように担保されるのということが問題となる。

     本論ではレポート課題である「歴史の構成理論は発見の限界をどのように批判し乗り越えたか。それによって構成理論はどのような問...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。