【慶應通信】文学部レポート 新・西洋史概説Ⅰ

閲覧数6,031
ダウンロード数12
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員880円 | 非会員1,056円

    資料紹介

    新・西洋史概説Ⅰ、2単位
    レポートテーマ:イタリアのフィレンツェにおいてルネッサンスが花開いた社会的経済的文化的背景について具体的に論じなさい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )



    ルネサンスの発祥地は北イタリア、トスカーナ平野の中心都市であるフィレンツェであった。新しい芸術運動は宮廷都市の文化として15世初頭にフィレンツェから始まり、南イタリア、ヴェネツィア、ポー河流域地方の諸都市へと波及し、やがてイタリア全土へ、さらにルネサンスの動きは全ヨーロッパへ波及することになった。

    ルネサンスがイタリアで始まった背景としては以下が考えられる。

    1. 都市の発展および市民活動の活性化

    2.イスラム・ビザンツ文化の流入

     3.文化パトロネージの存在

    本論では、フィレンツェでルネサンスが花開いた背景について、上記3つの背景と関連付けて詳細に論じる。
    都市の発展および市民活動の活性化

    フィレンツェの起源は古代にエトルリア人によって町として建設されたことによるが、歴史に登場するのは紀元前50年あるいは59年に、カエサルによって退役兵への土地貸与が行われ、植民耕地が建設されたことによる(1)。ローマ時代には地方都市に過ぎず、またローマ帝国滅亡後は長く衰退することになる。9世紀のカロリング朝のトスカーナ辺境伯統治時代より成長をみせはじめ、10世紀のオットー朝時代にな...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。