2016年佛教大学通信課程Q0704法律学概論の第2設題の合格レポートです。
判定はAでした。
この設題は、かなりまとめにくい問題だと思いますので,
ダウンロードしていただき、参考にしていただければ幸いです。
ただし、丸写しで提出されると処罰されることがあるようなので、その点はご注意ください。
他の科目コードでも同じ設題であれば、参考にしていただけると思います。
医療をめぐる法律問題について
まず1つ目、医師と患者の権利義務関係について
従来の医療は、医師による恩恵的・権威主義的色彩を帯びており、患者の立場に立ってない場合も多いと考えられるなど、医療の現状に対して様々な批判が生じていた。その医師と患者の関係が、適切な医療を行うのには十分とは言えない場合も多かった。しかし、近年、その関係を権利義務に基づいた関係に変えていくことで、適切な医療を確立しようという動きが出てきた。その一つが、患者の自己決定権の承認や医療過誤責任を追及する訴訟の増加である。
第2に、患者の自己決定権についてである。これは、インフォームド・コンセントといわれ、かつては、医師が選択した治療法を患者は当然のごとく受け入れ治療に臨んでいたが、この自己決定権の確立が図られて以降、医師は義務として、その診療行為に対する説明、特に危険性や拒否した場合の余後の説明をしなければならない。そして、患者は納得できない場合、もしくは、他の治療法などがないか等、他の病院等で説明を受けることもでき、最終的に納得し同意をした上で、自己の選択した診療を受けるというシステムである。承諾なき乳腺摘出手術...