多くの資料に目を通し、失業対策の変遷と現行制度の仕組みと役割を体系的に分類し、簡潔にポイントをまとめています。科目習得試験と合わせ最終A評価でした。
レポートの評価は以下の通りです。
レポートの参考に役立ててください。
【レポート評価】 "ポイント・キーワードに留意して良くまとめられています。現行の制度についても具体的にまとめられており、かつ、歴史の流れも大枠がつかめた内容になっています。"
※レポートの丸写しはご遠慮ください。
社会政策(L31600)
社会政策論(R32100)
分冊2 新教材
日本の失業政策の変遷と現行制度の仕組みおよび役割を説明しなさい。
キーワード:労働市場の変化、高度経済成長、失業保険、雇用保険、雇用のミスマッチ
戦後直後の高失業の時期に行われた「緊急失業対策法(1949)」による雇用対策は、基本的には公共事業による総需要管理政策であった。失対事業と公共事業が主な中身であった失業対策は、そのほとんどが公共事業で占められていた。次に、労働移動促進型の構造調整をねらった失業対策としては、1950年代末から行われた「炭鉱離職者臨時措置法」である。高度成長期と重なったこともあり、製造業へ多くの労働者が移動した。そして、1966年に完全雇用の実現を目標とする雇用対策法が制定され、政府によって雇用対策基本計画が策定されることになった。1974年には、失業保険法に代わって制定された雇用保険法は、それまでの生活保障的な性格をもっていた失業給付を「求職者給付」と「就職促進給付」とに再編し、雇用の促進に重点を置くものとされた。その後、低失業率が続いたため、大きな積極的雇用対策はとられてこなかっ...