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もとろん評価はAをいただきました。
アイヌの権利主張運動が,日本人社会に認識させたものは何か答えよ
アイヌ民族とは,おもに北海道に住む先住民族である。日本では弥生時代に大陸から水稲耕作が伝わり,農耕民族としての文化を形成していくが,本州とのつながりを持たなかった蝦夷地(中世における北海道の呼称)では伝統的に狩猟がおこなわれ,独自の文化を形成していった。13世紀ころに本州との交流が始まるが,交易を巡ってアイヌと和人との間での争い(1457年コシャマインの戦い,1669年シャクシャインの戦いなど)が起こるようになり,アイヌは次第に不利な立場におかれていくこととなる。
明治維新後に新政府は蝦夷地を北海道と改称し,開拓使を置いて本格的な開拓を開始した。屯田兵や農民など多くの和人が本州から北海道へと進出し,それと同時に行われたのが,アイヌ民族に対する日本社会への同化政策である。明治新政府はアイヌ民族の土地を取り上げ,アイヌ語や耳輪・刺青などの生活習慣,伝統的に行われてきたサケ漁や鹿猟を禁止した。さらに,アイヌ民族を日本国民として戸籍制度下に取り込み,旧土人学校(日本ではアイヌ民族を「土人」と呼んでいた)を各地に...