平成29・30年度 日大通信 経済開発論 分冊2 合格レポート

閲覧数3,884
ダウンロード数22
履歴確認
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11

  • ページ数 : 11ページ
  • 会員990円 | 非会員1,188円

資料紹介

平成29・30年度報告課題のレポートになります。
参考文献:日本大学通信教育部指定テキスト 0740 経済開発論 加藤義善・辻忠博・陸 亦群 著 2013年4月 初版6刷、経済開発のエッセンス 辻忠博 著 2015年3月 初版
農林水産省平成27年度途上国農業政策上状況調査
経済産業省通商白書2008年版第3章第5節
世界銀行 世界の貧困に関するデータ
WFPハンガーマップ

資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

Page 9

Page 9

 途上国の農村における貧困について

 1.はじめに

 近代的な経済成長を達成していない開発途上国の多くは、農業への依存度が高い。一例を挙げると、エチオピアではGDPの44%を農業が占め、総就労人口の80%が第一次産業に従事している。(※1)そしてそのほとんどが小規模農家による低い生産性での農業が営まれている。

 本リポートでは、開発途上国の農村における貧困の状況を把握して原因を探り、その解決策を考える。

 2.農村における貧困の実態

 戦後の世界では、自由経済・市場原理を基本とした経済開発が多く行われ、特に工業化へ舵を切る例が多かった。アーサー・ルイスが提唱した二重経済発展モデルの通り、農村部の安い労働力が都市部へ集中したが、都市部における所得の向上がトリックルダウン効果によって農村部へ波及するは無く、現実として農村部は貧困のままで格差が広がった。

 後に工業化だけでは無く、農業部門の内生的発展の可能性が脚光を浴び、現金作物の栽培による経済成長を目指す「緑の革命」と呼ばれる農業技術の普及が図られた。経済成長がめまぐるしいアジア圏においては、ト...

コメント0件

コメント追加

コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。