病弱教育の対象疾患と現代的課題をまとめた上で、病弱教育の意義を述べなさい。
病弱教育は特別支援教育の一つであり、その場としてまず「特別支援学校」が挙げられる。そして病院のなかに設けられ「院内学級」と呼ばれる「特別支援学級」があるが、ここでは長期間の治療や療養者が多い。また「通常学級」にも病気の子どもは存在し、合理的配慮を必要とする。さらに病気の子どもがいる病院や自宅、施設などへ教員を派遣する「訪問教育」の場がある。
これらの場では子どもに大きな身体的・精神的負担が無いよう特別な教育計画作成が可能であり病状に応じて教育課程を編成するが、病弱教育では以下の病名の子どもが多いとされる。
・アレルギー疾患:アトピー性皮膚炎、食物アレルギー
・悪性新生物(小児がん):気管支喘息、白血病、脳腫瘍、神経芽腫
そして「通常学級」の子どもには、以下の病名が多いとされる。
・心臓病:心室中隔欠損、心房中隔欠損、心筋症、川崎病
・糖尿病:1型糖尿病、2型糖尿病
・腎臓病:急性系球体腎炎、慢性系球体腎炎、ネフローゼ症候群
・血友病
・整形外科的疾患:二分脊椎症、骨形成不全症、ぺルテス病、脊柱側弯症
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