労働市場では雇用の流動化と非正規化が進展しつつあるが、その背景にある環境変化を説明しなさい。それから非正規労働の増大がもたらす影響と問題点を明らかにし、柔軟で多様な働き方を選択することができ誰もが能力を発揮できる雇用のしくみを考察しなさい。
労働市場では雇用の流動化と非正規化が進展しつつあるが、その背景にある環境変化を説明しなさい。それから非正規労働の増大がもたらす影響と問題点を明らかにし、柔軟で多様な働き方を選択することができ誰もが能力を発揮できる雇用のしくみを考察しなさい。
近年、正社員が削減されパート・アルバイト・派遣社員などの非正社員が増大し、就業形態の多様化が進んでいる。総務省の統計ではこの10年間で正社員が441万人減少し、非正社員が約585万人増加した結果、全雇用者の34%の1732万人が非正社員雇用となった。
会社は正社員には長期雇用の安定を保障し、研修や訓練、残業や配置転換などを行うが、非正社員は短期雇用前提で、不況になれば契約されず容易に解雇されるなど不安定であり、会社は即戦力を求める傾向にあるため能力開発には関心を持たず、キャリア形成や技能向上は自らおこなわなければならない。様々な職歴を経ても職業能力蓄積はなく、給料も上がらないなどの問題点を抱える。給与面でも正社員には家族手当や住宅手当などの各種手当、賞与や退職金などが支給されるが、非正社員にはそのようなものはない場合が多く、正社員の1/3から1/2...