医療系大学の老年看護学のレポートです。事例を交えて廃用性症候群に関して考察しています。もらった評価はAです。この程度でいいのです。数年経過しているため、レポートによっては古い考えになっているものもあるかもしれません。あくまでも参考にされて、肉づけを行ってくださいね。
廃用症候群の予防について
~患者のADL状況の把握と個別性を考えた援助への取り組み~
何らかの原因で安静臥床状態になり、いくつかの条件が重なると寝たきりになってしまう。臥床が続き、身体を動かさないでいると二次的な障害が発生する。これを廃用症候群という。廃用症候群の症状には図のようなさまざまなものがある。
2週間の病棟実習で受け持たせていただいた私の患者は1日の大半をベッド上で過ごしており、廃用症候群の症状、リスクもいくつか見られ始めていた。
廃用症候群の予防には何よりも寝たきりにしない工夫が必要である。しかし、それは単なる一般的な寝たきり予防方法を提供するのではなく、その患者、個人に対する援助の工夫が必要であることを、実習を通して改めて学んだ。
このレポートでは私の患者の事例を紹介し、一般的な廃用症候群の予防と比較をし、個別性を考えた援助への取り組みの必要性を考えていきたい。 廃用症候群の症状1)
<事例> Yさん78歳、男性、要介護度:3、主病名:肺炎
既往歴の一部:脳梗塞、誤嚥性肺炎、アルコール性認知症、狭心症、高血圧、廃用症候群
主訴お...