情報漏えいを防ぐためにはどうしたら良いかを、ネットワーク管理者の視点に立って過去の具体的な事例を例にあげながら論じなさい。
世界中のコンピュータを結び、どのコンピュータ間でも自由に通信ができるようにしたいという夢を現実のものとしたのがインターネットである。しかし、世界中のコンピュータが1つのネットワークで繋がっているということは、その利便性と共に、本来公開すべきでない情報までもネットワークを介して世界中に流出してしまうリスクを負うということでもある。本来公開すべきでない情報とは、企業内の極秘情報や顧客情報をはじめ、個人でもプライベートに関わる情報などさまざまであり、むしろ情報の種類や量としては、こうした公開すべきでない情報の方が大半なのである。
しかし近年、情報漏えい事故が大きな問題として取り上げられるようになった。これは、コンピュータの普及によって、書類など紙媒体で残されていた様々な情報やデータが、電子化され取り扱われるようになったこと、フラッシュメモリなどの小型・軽量な記憶装置で、大量の電子化されたデータを簡単に持ち運べるようになったこと、さらに、インターネットの普及により、漏...