明星大学通信教育部
教育法規1 1,2単位目合格レポート 2015年度~
1単位目と2単位目のセットです。
それぞれのレポートの講評やポイントは、1単位分ずつアップロードしているほうの資料紹介のページに記載してあります。
教育法規 1_単位 1/2
【 設問 1 】
< 1-1、課題 >
教育権に関する両説(「国民の教育権」、「国家教育権」)の考え方をまとめるとともに、教育
の内容・方法に関する権限の在り方について論じなさい。
< 1-2、本文 >
憲法 26 条で保障されている「国民の教育を受ける権利」には、「国民の教育権(受教育
権)」と「国家教育権(教育を施す権利)」の 2 つの側面があり、誰が教育内容と方法を決
定する権限を有しているのかという論争が存在する。
「国民の教育を受ける権利」は社会的基本権に属し、憲法 25 条 1 項により「生存権」の
文化的側面として保障される。それを実現させる手段として国民に対し、その子女に普通
教育を受けさせる義務を負わせ、費用を国において負担すべきとする旨(義務教育の無償)
を憲法 26 条 2 項で宣言する。そして国が教育に関する立法を行うことで初めて国民の教育
を受ける権利は具体的かつ現実的なものとなる。一方、子の教育は親の果たす責務であり、
親の「教育を施す権利」には、子の教育に対する...