日本大学通信哲学分冊1レポート。丸写し厳禁。
日本大学通信教育部
科目名:哲学
分冊1
ミュートスとはギリシャ語で神話や伝説を意味し、ロゴスとはギリシャ語で言語・論理・心理を意味する。ミュートス的世界観とは世界の在り方について神話的に考え、ロゴス的世界観とは世界の在り方について論理的に考えているものである。では、どのようにして、ミュートス的世界観からロゴス的世界観へと転回していったのかというと、そこには、世界の在り方について、自然そのものから考えようとした自然学者が存在したのである。
彼らは、神話的にではなく、自然そのものから世界の在り方について考えたのだが、これは、人類の精神史上革命的なことだった。そうはいっても、全くこれまでと違った世界の在り方を示すというわけではなく、説明される本体、つまり世界の在り方は神話と変わらないのだが、その説明の仕方が変わったのである。その世界の在り方は、「すべてのものは自然全体の一部であり、すべては自然として一つ」だという考えである。
それでは、自然学者による世界の生成の説明はというと、構造は今の神話と同じで、ただ、その「もとのもと」(始原)は何かという問いが中心になったのである。この「も...