日大通信 心理学(分冊1)の合格レポートです。 難しい表現を避け簡潔にまとめています。 丸写しでの提出は合格できません。あくまでレポート作成の参考として利用ください。
性格の定義については、現在でもまだ明確になっていないが、よく知られたものとしてオールポートによるものが挙げられる。オールポートは性格を「人の内部にあって、環境に対する独自な適応を決定するところの精神、身体的体系の力動的体制である」と定義している。性格において、かつては遺伝的な要因説と環境的要因説がそれぞれ唱えられていたが、現在ではその両方が組み合わさり形成されているとの説が有力である。特に有名なのはミネソタ双生児研究で、生後すぐに別々の家庭に引き取られ別々の環境で育てられた一卵性双生児について似ている度合いを調べ、環境的要因よりも圧倒的に遺伝的要因の方が性格に大きな影響を与えるとしている。心理学においての性格の取り扱いについては、類型論と特性論がある。
類型論とは、性格をいくつかの種類に分類することでその特徴を捉えようとする手法のことである。たとえば、血液型による性格診断で「A型の人は几帳面」、「O型の人は適当」などと類型するのは、まさに類型論の一例である。性格の類型論で有名なのは、クレッチマーによる気質体格類型やユングによる内向型と外向型という分類である。
クレッチマーの気質体格類型...