<政治学分冊1>日本大学通信2016-15年度

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    資料紹介

    講評:平等選挙の原則に関して、一票の格差の価値の問題点を取り上げ、日本における現状の問題を説明する事ができています。最近の国会における改革の動きや、最高裁判決もフォローされており、リポートとして十分な参考資料にあたられたことがうかがえました。当課題で取り上げた平等選挙は、民主的な選挙の原則の一要素です。是非、他の原則についても考えてみてください。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    課題:「平等選挙」の原則に関し、わが国の現状及び問題点について論じなさい。
    平等選挙は、近代選挙の基本原則(①普通選挙、②平等選挙、③直接選挙、④秘密選挙、⑤自由選挙)の 1 つとして位置
    付けられており、選挙で選出された人が、国民、住民の代表者と言える事を担保とする為に基本原則を多くの国で採用し、
    公正な選挙の実現に取り組んでいる。日本に於いては、憲法に条文として直接的に制定されているわけではないが、憲法 14
    条からは「法の下に平等」、憲法 44 条では「議員及び選挙人の資格は、法律で定める」としながらも、「人種、信条、性別、
    社会的身分、門地、教育、収入で差別してはならない」とされ、投票価値の平等も、憲法が保障する絶対的基準の一つと考
    えられている。
    つまり、民主政治を正しく機能していく為に、投票(一票)の価値の平等を保障する制定として、平等選挙を軽視しては
    ならないと、民主主義国家で評価されている。
    しかし、近年では、いわゆる一票の格差(不平等選挙)で行われた選挙を無効とする訴えを、最高裁や高裁で起こされて
    いる等、わが国の選挙制度の有り方が問われている。
    一票の格差と...

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