中央大学通信教育2017年度課題です。 評価はBでした。 参考資料として使用していただければ幸いです。
下書き完了日:2017/7/19
科目:国際政治史 第4課題:「パレスチナ問題」の起源
★最低6頁最高7.5頁★
パレスチナでは、アラブ人を中心とするイスラム教徒と、少数のユダヤ人が共存しており、大きな民族・宗教紛争は生じていなかった。しかし、戦勝のためにイギリスがユダヤ・アラブ双方に矛盾する空手形を出したことが、パレスチナ問題を生み出した。
1.サイクス・ピコ条約
1916年にロシアの承認もとりつけたことに示されている「サイクス・ピコ条約」をフランスと結び、イギリスは現在のイラク中・南部、ヨルダン、パレスチナ南部を、フランスはイラク北部からシリア、レバノンを、ロシアはボスポラス・ダーダネルス海峡と国境隣接部分をそれぞれ分割支配し、パレスチナ北部を国際管理することになった。
戦後イギリスは、パレスチナ北部をも委任統治領とし、エジプトも保護国とした。しかしのちにイギリスは、領内の鉄道・河川・港湾地帯をのぞいて1882年以来のエジプト占領を中止した。東部パレスチナもトランス・ヨルダンとして独立したが、国境線は人為的に画定された。
2.フセイン...