佛教大学通信制、社会学の第1、2説題セットのレポートです。2017年3月提出で両方ともA評価です。とてもよくまとめられていると評価されました。
社会学概論
第1設題
マックス・ヴェーバーの社会学の性格について述べよ
マックス・ヴェーバーの社会学の性格について述べるために、まずは社会学とは何かについて説明する。社会学とは、フランスのコントという人が名前を創作し、用い始めた学問である。社会学は、数学、天文学、物理学、生物学、哲学、法学、政治学などのように長い歴史を持つ学問ではない。そして、独立した科学としての方法や地位を獲得するまで長い時間とさまざまな努力を必要としてきた学問である。社会は、一人ひとりの人間の人生よりずっと長く存在し、一人ひとりの意思を超えたかたちで動くことも多い。長い歴史の中で、独自の特性や機能を培われた存在とされ、特別な方法を考案しなければ理解することができないものと考えられている。そして、社会を理解する、あるいは将来や未来におこることを予測するために、様々な考え方が発表された。マックス・ヴェーバー(1864-1920)やエミール・デュルケム(1859-1917)もそれぞれ考え方を発表した代表的学者であり、社会学が一つの個別社会科学として認知、確立され始めたのがこの頃のことである。その後は、富裕な社会事業...