2008年(平成20)告示の学習指導要領の目指す理念をまとめ、これからの国語科教育の目標と内容、指導についてまとめましょう。
初等国語科教育法 2単位目レポート
2008 年(平成 20)告示の学習指導要領の目指す理念をまとめ、これからの国語科教育の目標
と内容、指導についてまとめましょう。
2008(平成 20)年に告示された第8次学習指導要領は、「生きる力」を育む教育施策となっ
ている。「生きる力」とは、「知・徳・体のバランス」がとれた力のことであり、中央教育
審議会では、①自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よ
りよく問題を解決する力、②自らを律しつつ、他人と協調し、他人を思いやる心や感動す
る心など豊かな人間性、③たくましく生きるための健康と体力と定義している。
この「生きる力」を中心とした教育は、1998(平成 10)年告示の学習指導要領から引き継
がれたものであるが、更に第8次学習指導要領では求める学力を、①基礎的、基本的な知
識・技能の習得、②知識・技能を活用して課題を解決するのに必要な思考力・表現力等、
③学習意欲、の3点と明確にし、知識基盤社会に生きる力の育成に取り組むものとした。
これらの育成に取り組むために、国語科の「B書くこと」「C読むこと」の領域に、...