PB3100、初等教育相談の基礎と方法、明星大学、通信教育学部
2単位目
成績:合格
講評:概ね解答されています。
<①発達障害のある子どもを通常学級においてどのように理解し支援したらよいか、一つの発達障害を取り上げ、述べなさい。>
発達障害は、アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障害・ASD)などの広汎性発達障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)の子どもたちと定義される。
2007年に特別支援教育がスタートし、通常学級に在籍しながら、個別の配慮を行い、指導されている。
発達障害のある子どもを通常学級でどのように理解・支援したらよいかを、ASDの子どもを例に上げて考える。
発達障害は、生物学的な制約、多くの遺伝子レベルの素因の上に、親の高年齢、出世時低体重、体外受精、大気汚染などの環境要因が相互作用して起こる。そのため、医療機関での根治的な治療は期待できず、良好な発達は日常の生活の中で適切な支援によって実現する。また、ライフステージの移行に伴い、状態としても表れ方としても変化する。子どもの未来の姿は「障害」が決めるのではなく、一つ一つの時期の子どもの育ち全体が決めていく。(西本絹子『学校と学童保育で行う特別支援教育』20...