評価:S
1発合格レポート
課題名:
家族ライフサイクルの観点から家族の成立から終焉までを捉えなさい。その際に、ライフステージの移行に伴う危険と機会についても併せて言及しなさい(すべての段階について)。
参考文献:
家族のための心理学、小林芳郎(編著)、保育出版社、2009年10月1日
家族の心理・家族への理解を深めるために、平木典子、中釜洋子(共著)、サイエンス社、2012年12月25日
家族心理学への招待・第2版、柏木恵子、大野祥子、平山順子(共著)、ミネルヴァ書房、2009年5月15日
第1課題 第1設題
個人の一生は、様々な出来事の推移からなる「ライフサイクル」として捉えることができる。そして、個人のまとまりを家族とした場合、家族の発達を個人の人生周期と同じように、「家族ライフサイクル」とみることができる。ここでは、家族の概念を多数派の生き方を反映するものと断った上で「一組の男女が子どもとともにつくる家族」の成立から終焉までを論じる。
ひとりの成人した人間がその保護者から巣立ち、結婚をした時点で、新たな家族の誕生となる。家族には、ライフサイクルの観点から大きく分けて、形成期、発展期、収束期の三つの時期が訪れるが、さらに細かく分けると、家族からの巣立ちの時期、新婚期、出産・育児期、子どもが学童の時期、子どもが十代の時期、子どもが巣立つ時期、加齢・老年期と配偶者との死別の時期、の7つの発達のステージ、つまりは発達の段階に分けることができる。発達段階の移行期には、これまでの段階での安定状態が壊れて、別の安定状態が模索される「流動期」となり、危険と機会が隣り合わせの発達上の危機となる。
例えば、家族が形成された形成期の数年は、家族にとって基本的な特徴やルールや絆の...