心理検査作成の手順をまとめてみました。
心理検査作成の手順=標準化の手順です。
大学の心理学部の心理検査の科目でご活用ください。
ちなみに
【評価】A
筆者の大学の授業で使用した際は、評価Aでした。
①原案の作成
②試行、または予備テスト
③原案の検討、および修正
④本検査の実施
⑤基準の設定
⑥検査自体の吟味、つまり、テストテスティング
ひと通りの手順について網羅させました。
心理検査作成の手順(標準化の手順)
ひとつの検査が考案されて、一定の集団に実施されて、結果をどのように判定するかという基準が設定されて、尺度が構成されていく。このような手続きを、『検査の標準化』という。この標準化の手順は、すなわち、『検査作成の手順』である。この手順は、一般に次の6段階に分けられる。①原案の作成、②試行、または予備テスト、③原案の検討、および修正、④本検査の実施、⑤基準の設定、⑥検査自体の吟味、つまり、テストテスティング。である。以下、順を追って、この手順を述べるとする。
①原案の作成。まず、検査の目的に基づいて測定目標を確定する。測定目標とは、「乳幼児の知能」とか、「中学生の国語学力」などのことである。次に、測定目標に含まれる心理的過程、または心理的要因の分析を行う。「乳幼児の知能を構成する基本的な因子はなんであろうか」、「中学生の国語学力に包含される要因にはどんなものがあるか」などの検討が、原案の作成の出発点である。そこから、これらの分析された因子や要因を測定するのに適当な、特定のアイテム(項目)を考案して選択し、検査の原案を作成していく。
②試行、または予...