聖徳 通信 神経心理学 第4設題

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    課題名:

    【第4設題】

    情動について論述せよ。

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    第3課題 第4設題
     情動について論述せよ。

     「情動」とは、急激に生起し、反応振幅の大きい一過性の感情状態または感情体験を指す。心理学的見地において「情動」は、「情緒」とも表現され、「情緒」と「感情」とでは意味が異なり、「感情」とは、「個々の感情に特有の反応=emotion」を意味する。「情動」は人間を含む全ての高等哺乳類の記述に適切であるが、「感情」は人類に特徴的な、高次意識活動を記述する場合に適切であるとしている。また、「情動」は「感情」の動的側面が強調される場合に用いられるため、内分泌や内臓変化などの生理的変化を伴うことになると考えられている。

     情動の主観的経験に関する理論について、1884年と1885年に相次いで発表された、ジェームズ・ランゲ説とキャノン・バード説がある。ジェームズ・ランゲ説は、「人は悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい」と唱えた。つまり、涙腺などの末梢における身体的・生理的変化が情動を引き起こすと考えたのである。情動経験の過程は、①情動を喚起する刺激を知覚、その結果②心拍や血圧などの身体的・生理的変化が生じ、さらに③この変化が大脳皮質へと送られ、④...

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