2016年度算数科教育法レポート B判定
【所見】前半部の「算数教育の目標と評価」については、それぞれが整理され、よくまとまっています。
後半部の「指導のポイント」は「各学年の指導内容の構成」に対応する形で、数学的な要点を記述できるとよいでしょう。
*あくまでも参考にされてください。そのまま転用はされないでください。(最近はかなり厳しくなっているのでご注意ください)
算数科教育の目標(2つの立場)と評価(行為動詞含む)について、双方の関係を含めて記述し、その後、自分の視点で考察せよ。
算数科教育の目標は、国が基準としているものと、数学教育研究の立場からのものの2つに大別される。
国の基準としての目標は、学習指導要領に具体化されており、それをもとに教科書が作成されているので、その内容と趣旨を正確に理解し、授業に活かしていくことは重要である。
小学校学習指導要領の算数科の目標には「算数的活動を通して、数量や図形についての基礎的・基本的な知識や技能を身に付け、日常の事象について見通しをもち筋道を立てて考え、表現する能力を育てるとともに、算数的活動の楽しさや数理的な処理のよさに気付き、進んで生活や学習に活用しようとする態度を育てる」(P43)とされている。
数学教育学研究の立場からの目標は、「数学教育は数学を子供に教えるばかりではなく、現実的な課題を創造的に解決する教育、更には、国語を初め、他教科の内容と統合して、子供たちのまっとうな生き方そのものを開拓する」(横地清、1998)こととされ、算数・数学という枠内にとどまらず、広く人間教育を範疇に入れた目...