佛教大学、日本史のレポートです。
1発合格で、B評価をいただきました。
初期議会から日清戦後にかけての政党について。
【第一回総選挙】
明治二十三年(一八九〇)、日本で第一回の総選挙が行われた。当時の有権者は国税を一五円以上納めている男子四万人のみであり、総人口四〇〇〇万人の役一割にのみ有権が与えられていた。また、身分に関係なく満三十歳以上の者に立候補権が与えられたことから、貴族院多額納税者議員選出の雰囲気が崩れ、全国から約一五〇〇人の立候補者が出ている。この時の政党として、旧自由党系は、大同倶楽部、愛国公党、再興自由党の三派にわかれ、改進党勢力と争い、総選挙では勝利を収めている。その後、旧自由党三派は九州進歩党を含め、立憲自由党の結成を行っており、ここに所属する議員は一三〇人、さらに立憲改進党に四一人が当選しており民党が過半数を獲得することになっている。
【初期議会時期の政党】
総選挙の同年十一月、第一議会が開かれた。この時、超然主義で軍事増強を進める政府と予算削減や民力休養を主張する民党が対立する形となっており、第四議会までこの傾向は続いている。第一議会の焦点は、主に国家予算であり、立憲自由党は政費節減を行い、それを選挙公約であった地租軽減策に用...