佛教大学、社会学概論のレポートです。
1発合格で、A評価をいただきました。
マックス・ウェーバーの社会学の性格について述べよ。
・行為論と理念型
マックス・ウェーバー(1864-1920)は、1871年、普仏戦争で統一されたドイツで市民層の政治家の息子として育っており、ドイツがどのようにして民主化・産業化した近代社会になるかを考え、「合理化」という概念を用いて、なぜヨーロッパだけが民主主義や資本主義、科学技術を持つことが出来たのかを問うており、それを「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」として、社会学的に追及している。
この、ウェーバーの社会学の基本的な考え方として、社会学を「社会的行為を解釈によって理解する」という方法で「社会的行為の過程及び結果を因果的に説明」する行為論として示している。つまり、「社会」は謎だが、個人の行為は分かる、といった理解から始め、その行為の中から「よくわかる」ものを選出し、社会の理解を始めている。それは、「目的合理的行為」でどこまで分かるかを考え、その目的はなんのため、と考えると「信仰」や「倫理」など「分からない」ものに行き着き、それらは伝統的行為、感情的行為,といった「分からなさ」であり、その解明の為に「合理性」を用い...