明星大学 PA3090 授業研究2 2単位目の合格レポートです。2017年に提出したものです。
ぜひ参考にしてください。
※2016 2015.2014,2013年度にも対応
2単位目 問題解決評価をその理論編とともに実践編について論ぜよ。
【参考文献】
『指導要録のあゆみと教育評価』高浦勝義(黎明書房)
今後の評価においては、従来の「知識の量の多少」を学力とするのではなく、自ら学び自ら考える力などの「生きる力」を育むことが必要となっている。これまでのテスト中心の測定評価観では最早対応できない。生きる力の育成を重視し、そのための教育を展開するためには、評価の機能・役割において次の三つの機能、①指導と評価の一体化、②子どもの自己学習力の向上、③保護者等外部の人々への説明責任の履行が重要である。このような機能を同時的に果たす評価観として、それまでのテスト中心―結中心の測定評価ではない「問題解決評価」が挙げられる。
問題解決評価観とは、色々な問題的場面に出会い、その場面を解決しようとしてその追究課程において役に立つ有益な情報を得ようとして色々な物事・事象の価値(値打ち)を比較する、その行為のことをいう。よって、問題解決の過程そのものが評価の連続的な過程であることから、問題が生じなければ事物・事象を比較判断する必要はないとしている。例えば、指導と評価の一体化という点で考えた場合、教師はある一定の子供たちを相手に、ある望まし発達を遂げて欲しいと考え、問題解決プランを立て授業に臨む。予定通りに進め...