明星大学 地学概論1 の1、2単位目の合格レポートです。2016年に提出して合格したものです。
参考文献:地球のしくみ 新星出版社
1単位目
1.地球内部構造の図を描き、モホ面、グーテンベルク面を説明せよ。またそれらがどのように推定さ
れてきたかを述べよ。
2.プレートテクトニクス理論の確立までの過程を説明せよ。
3.ウィルソンサイクルを6つのステージに分けて説明せよ。また、それぞれのステージは現在地球
上のどの地域で確認することができるか答えなさい。
2単位目
1.約 2.5 億年前の生物大量絶滅事件のシナリオについてプルームテクトニクス理論を用いて論述
せよ。
2.地球誕生から 27 億年前までの地球の大気組成はどのような歴史を経て変化してきたかを3つの
ステージに分け説明せよ。また、現在の地球大気と金星、火星大気組成の違いについても記述しな
さい。
3.地球に磁場が形成したことによって現代文明にとって欠かせない鉄資源が生み出された。地球
磁場成立の過程(メカニズム)と鉄資源が生み出されるまでの一連のメカニズムについて論述せよ。
ぜひ参考にしてみてください。
明星大学 地学概論1
1単位目
(1) 岩石でも大きな力を受けると、伸び縮みやずれの変形を起こし、元に戻ろうとして震源から波紋のように周囲に広がる。これを地震波という。波には、伸び縮みが伝わる縦波と、ずれが伝わる横波がある。縦波の方が速く、同時に発射されても先に観測点に着く。そのため、縦波のことをP波といい、二番目に着く横波をS波という。P波は液体中も固体中も通るが、S波は固体中しか通らない。走時曲線とは、観測点から震源上の地表点までの地表に沿った距離である震央を横軸に、地震波が発生してから観測点に到着するまでの時間である走時を縦軸に記したグラフのことをいう。比較的近くで起こった地震の走時曲線を調べてみると、震央からの距離が200kmあたりで折れ曲がる。これは、地下深くに地震波が速く伝わる層があり、ある距離より遠くではその層を通ってきた地震波の方が先に到着するからである。
以上これらの地震に関する知識を踏まえた上で、ホモ面、グーテンベルク面を説明する。
ホモ面とは、地球内部において、地震波の速さが地下のある深さのところで急に速くなるといった不連続な変化が見られる不連続面のこと...