(教科) 国語
科目コード 08811
第1分冊
2008年8月発行の「小学校学習指導要領解説国語編」では、「文章を読む目的に応じて中心となる語や文をとらえるような学習を工夫することが重要である。読む目的によって本や文章の活用の仕方が変わり、そのため取り上げる中心となる語や文も変化してくる。中心となる語や文に注目して要点をまとめたり、小見出しを付けたりするなどして、内容を整理することが大切となる。」と書かれている。また、文章構成を理解することは、説明文を読むうえで重要な技能のひとつである。また、説明文では、段落相互の関係を捉えることが大切であり、文章全体を「はじめ」「なか」「おわり」と分けて構成要素ごとに読む能力を養うことが必要とされる。そこで、これらのことを学ぶためのしっかりとした文章構造をもつ教材として、「ありの行列」を取り上げる。
「ありの行列」では、導入にあたる「はじめ」では、問い(疑問)が出される。問いが出されることによって、「なか」との区別しやすく、内容も類推しやすかったり、理解しやすくなる。「はじめ」で提示された題材の中心を的確に読み取り、「なか」の内容を類推すること...