【佛教大学】P6103【英語学概論】【第1設題】2016年度 A判定 2018年度対応

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    資料紹介

    オリジナルレポートです。2018年度に対応しています。色々な資料やサイトを参照しながら作成しました。A判定で、「結構です」とのコメントをいただきました。かなり苦労するレポートだと思いますが、皆様の参考の一助になればと願っております。

    【第1設題】
    英語と日本語の移動動詞に関して,文法構造または意味構造上とくに有意な差が生じる部分について日英語を比較対照し、両者の違いをデータに基づいて具体的にかつ一般性のある形で論ぜよ。

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    英語と日本語の移動動詞に関して,文法構造または意味構造上とくに有意な差が生じる部分について日英語を比較対照し、両者の違いをデータに基づいて具体的にかつ一般性のある形で論ぜよ。
     認知意味論の中で、動詞のなかにどのような意味要素が含まれているのかということが注目を集めている研究課題の1つであり、例えばTalmyによって移動の事象の研究という形で移動動詞が取り上げられ、その研究成果から諸人の研究が進められてきた。
     移動動詞と言っても移動の事実だけを表現するのではない。移動の様態や移動の経路などが移動動詞を用いた表現のなかに包入されている。移動という事象を表現する際に、言語によって移動動詞に込められている概念には違いがある。例えば英語の"walk"は日本語の「歩く」という移動動詞に対応するように思えるが、次の英文は日本語に直訳しにくい。
    (1) He walked into the room.
    直訳すると「彼は部屋の中に歩いた。」という不自然な表現になる。この直訳の不自然さが移動動詞に込められている概念の違いを物語っている。
     Talmyは、移動という事象を①移動②移動物③場所辞④背景⑤様...

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