学校教育職入門【S0525】A評価 2017年度

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    資料紹介

    2016年度に提出したものですが、2017年度においても
    テキスト、設題が同じなので参考にできると思います。
    レポートの所見とおまけコメントつき。

    資料の原本内容

    第1設題
    現代の「教師に求められる資質とは何か」についてまとめたうえで、あなたはどのような教師になりたいのかについて述べて下さい。
    自分がどのような教師になりたいかを考えるには、まず教師に求められる資質とは何であるのかということについて前もって正しく理解しておくことが重要である。さらにそれを踏まえ自分が教壇に立った時にどのような教師を目指すか、どのような志を持つのかについて考えていきたい。教師に求められる資質については、中央教育審議会と教育職員養成審議会の答申で述べられている。
    まず中央教育審議会の答申に見る教員の資質について、これからの教育は子どもたちに生きる力を育むことを基本としている。その実現を展望する時、教員の資質・能力の向上を図る事が必要不可欠であるとされた。その資質・能力とは、教員自身の豊かな人間性と専門的な知識・技術や幅広い教養を基盤とする実践的な指導力、教科指導や生徒指導、学級経営などの実践的な指導力である。これらを培うためには教員の養成、採用、研修の各段階を通じて施策の一層の充実を図っていく必要がある。またいじめや登校拒否などの今日の教育現場の問題に対応していくためには、教員一人ひとりが子供の心を理解し、その悩みを受け止めようとする態度を身につけることは極めて重要である。そういった背景から子どもたちの心のケアというものがこれからは一層求められてくるので、全ての教員に基礎的なカウンセリング能力の育成を充実させる必要がある。
    一方、教育職員養成審議会においては教員に求められる資質を「いつの時代にも教員に求められる資質能力」と「今後特に求められる具体的資質能力」に分けて整理している。前者は専門的職業である「教職」に対する愛着、誇り、一体感に支えられた知識、技能などの総体であり個人の素質とは区別され後天的に形成可能なものと見なされている。中央教育審議会の答申に見る教員の資質も踏まえ、これらは教員の職務から必然的に求められる資質能力だということが出来る。
    後者については新たな時代を生き未来に生きる子どもたちを育てる教員には、まず地球や人類のあり方を自ら考えるとともに、培った幅広い視野を教育活動に積極的に活かす姿勢が求められる。近年、オリンピック開催や海外旅行などで他国の人と接する機会が増えてきている。そういう場で考え方や立場の違う相手とのコミュニケーションや相互理解を図るには地球、国家、人間などに関する適切な理解とともに多様な価値観を尊重したり自国や地域の歴史・文化を理解し尊重する態度などといった「地球的視野に立って行動するための資質能力」が必要になってくると考えられる。
    また、環境問題、地域紛争、国家同士の対立・戦争のような地球規模の問題の発生やそれを解決するために人々が国家の枠を超えて協力して取り組まなければならない機会がこれから先ますます増えてくるに違いない。考えてみると教師はそのような場面に直面し問題を解決しようとする人材をも育てる役割も担っていることになる。したがって、先ほどの資質能力に加え、社会の変化に適応したり課題解決に関する「変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力」も求められる。さらに新たな世代の子どもたちに教え続ける立場として、教師は目まぐるしい社会の変化に適応しなければならない。そしてその経験やそれを通して自分自身学んだことを教育活動に活かすためにも外国語のコミュニケーション能力やメディア・リテラシー、基礎的なコンピューターの活用能力を身につけるのが望ましい。
    次に、こうした教師に求められる資質を考慮したうえで、これから自分がなりたい教師像について考える。自分は生徒より先を生きる者として成功・失敗にかかわらず自らの経験からの教訓を伝えられる事が出来るような教師でありたい。一人の人間として何を考え葛藤しているのかを伝えることによって自己開示をする。そうすることによって生徒との適切な距離感を作れるようにする。
    続いて生徒と対峙する時には、生徒と教師という立場・距離感を保ちながらも生徒と教師という関係のフィルターを取り除いて、生徒を一個人として理解するように努めたい。そのためにはやはり生徒と関わっていく中でそのクラス・学級の雰囲気を知る必要がある。また過去の自分がその年代だった時と比較し過ぎないようにしたい。なぜなら、時代や社会が変化し続けている事で価値観も変わるからである。そして自分が時代の変化に順応した上で生徒を見つめることで生徒理解を深めるように心がけることが肝心であると考えられる。
    教育に関しては、自分がこれまでどのように勉強してきたかを示し、生徒がそこから何かを参考にし学び取ってくれるような、学びに対する考え方を変えるようなきっかけを作れるように自分自身の学びに対する日頃から姿勢を示すようにしたい。よくある「何故、今勉強しなければならないのか」という生徒の問いに対して納得できるような回答をすることが出来るようにしたい。人によって勉強をする目的は様々なので画一的な回答は避けるようにしたい。そのように勉強する意味を模索することもまた勉強である。
    特に、教科教育に関しては、まずは自分の担当する科目の魅力を存分に伝えることが出来るようになりたい。知識だけでなく、今学んでいる内容が現実のどういう場面で役に立っているかという視点を常に持ち、その都度生徒に教えることが出来るように自分自身もこれから学び続けていかなくてはならないと考える。そして学んでいる内容を日常生活や他の教科の内容を引き合いに出して関連付ける事によって教科を横断するような教え方を心がける。また教えることと同じくらい生徒一人ひとりに考えさせることを重視した授業づくりをする。
    これらを達成し自分のなりたい教師像を実現するためには、まず時代や社会の変化に対応しながら自分自身も変化していかなければならない。そのため、自分自身も普段からニュースや新聞などを通して社会の情勢・出来事に関心を持ち、学び続ける意思を持ち続けたい。そして自分の考え方に固執せずに、生徒と接する事を通して生徒側からも自分が学ぶような謙虚な姿勢を持つようにする。学校では生徒だけでなく、他の教師との関係を大切にし、自分が属する教育集団で連携・共同することによって組織全体で教育活動を展開し課題や目標に当たっていくようにしたい。
    参考文献
    教職論:教員を志す全ての人へ(第2版) ミネルヴァ書房
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    レポートの所見(A評価)
    学校教育職を目指すためにどのような資質が求められているのかについて、詳細な考察が正確になされている。とりわけ、中央教育審議会(1996)や教育職員養成審議会(1997)の各答申についても詳しく記されており、設題の趣旨が正確に把握され大変よくまとまっている。
    レポート作成に対するコメント
    前半は参考文献P18~24をまとめた+自分で思いついたことを文の流れに沿ってそれっぽく挟んだ。後半は自分が思ってるように書くしかないと思うけど強いて言えばP32,33を参考にした。あとはgoogle先生。
    個人的にレポートを書くときに注意していること
    参考文献の内容をまとめるときは同じ内容でも言い回しと文の順番を変える。例えば「Bである。なぜならA」→「A、よってBであると言える」
    文にメリハリや説得力をつけるために接続詞を使う。
    S0525 学校教育職入門
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