中央大学通信教育(2016・2017年度)保健理論の第1・2課題レポートです。 評価は両方Cでした。 参考資料として使用していただければ幸いです。
中央大学通信教育 保健理論 第1課題 「ヒトの睡眠の構造の意義」
ラットの断眠実験によれば、断眠したラットは食物摂取量が上昇したにもかかわらず、体重は次第に減少したのちに死に至った。このことから、睡眠には養分を蓄積する作用があり、生存するために必要なことであることが分かる。それはヒトの睡眠においても同じであり、睡眠には様々な作用が生じる。本レポートでは、睡眠の構造と意義などについて述べ、レム睡眠とノンレム睡眠に関してそれぞれが出現する機序を説明する。
睡眠状態とは、外来刺激に対する反応の低下し、睡眠独自の脳波を出し、強い外来刺激があれば覚醒できる可逆的状態をいう(1)。睡眠中に脳では、延髄の呼吸中枢、循環中枢が常に働いており、また、睡眠をコントロールする睡眠・覚醒中枢が活動している。その一方で、大脳は覚醒時とは異なり、休息をしたり、記憶の整理をしていると考えられている。また、肺や心臓は休まずに活動している。その一方で、筋肉などは休んでいるが、それだけではなく、睡眠時に分泌の高まる成長ホルモン、性腺刺激ホルモン等の作用により蛋白質を造り、筋肉を増強している。睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠...